沖縄 首里城 火事

31日午前3時前、沖縄県の首里城の正殿が燃える火事があり、現在も燃えている。けが人はいないという。

那覇警察署によると、31日午前3時前、「首里城公園付近で黒煙が上がっている」と消防から通報があったという。首里城の正殿は、いまも延焼中だという。けが人の情報は入っていないという。

正殿は木造の建物で、首里城の一部は世界遺産に認定されている。

沖縄県警によると、31日午前2時50分ごろ、那覇市の首里城で「正殿で火災が起きている。黒煙が上がっている」と消防から110番通報があった。消防車10台以上が出て消火活動に当たっている。けが人がいるという情報はないという。

 那覇署によると、首里城の正殿と北殿が全焼したとみられる。南殿も延焼しており、火の勢いが強いという。

 火災に気づいたのは、首里城の警備員。警備システムのセンサーで熱反応があり、確認したところすでに正殿から火の手が上がっていたという。

 消防と県警は、首里城周辺を交通規制しているほか、周辺住民に火災情報を伝え、注意を呼びかけている。

 首里城周辺では、時折「ボーン」という爆発音のような音がしたり、火の粉が舞い上がったりしており、建物が崩れていく様子も見られ、周辺住民は不安そうに見守っている。那覇市の屋比久太海さん(18)は午前3時ごろ、近くの公園にいるとき、首里城の煙に気づいた。「まさか火事じゃないよね」と思ったが、燃え広がったという。近く首里城を見学に行く予定があったという。燃える城を見て、「(もう)骨組みだけですよ。ショック」と話していた。

 首里城に隣接し、正殿などが見える龍潭(りゅうたん)池の周りには近所の人や報道陣が殺到した。炎を上げる首里城を見ていた近くの宮里トモ子さん(84)は「私たちにとって首里城は神様みたいな存在。涙で言葉が出ない」と声を震わせた。

 首里城は450年間にわたり、琉球王国(1429~1879)の政治と文化の中心だったが、1945年に第2次世界大戦の沖縄戦で焼失。58年に守礼門が復元され、92年に正殿などの復元が完成した。2000年、首里城跡が「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録された。