濱田コーチ 宮原

フィギュアスケート男子で2010年バンクーバー五輪代表の織田信成氏が18日、大阪市内で会見し、ハラスメントを受けて関西大アイススケート部の監督を退任せざるを得なくなったとして同部の濱田美栄コーチ(60)に1100万円の損害賠償を求め、大阪地裁に提訴したことを発表した。

 冒頭、同席した弁護士が「濱田コーチから、アリーナでのハラスメント行為を受けた。精神的な苦痛を被ったので損害賠償の請求を起こした」と説明。また、織田氏からのコメントとして「フィギュアスケート界の悪弊に一石を投じる思いで提訴した。裁判で事実を明らかにしていきたい」とした。

 また、織田氏は会見で自らの口で提訴に踏み切るまでの経緯を説明。今年7月1日に関西大側にハラスメントの事実について伝えたにもかかわらず、2カ月間、調査報告が上がってこなかったこと、さらに大学が調査を行っていなかったことなどが判明したことも明かし「あきらめに近い感情。大学にはこの件について明らかにする意思がないんだと判断し、提訴に至った」と話した。

フィギュアスケートの2010年バンクーバー五輪男子代表で、モラハラ行為などを理由に関大アイススケート部の監督とコーチを退任したと主張しているプロスケーターの織田信成氏(32)について、関大は4日、芝井敬司学長のコメントを公式サイトで発表した。「結果として織田信成さんの心情を十分に斟酌できず、事態を適切に収拾できなかったことを深く反省しています」と釈明。たかつきアイスアリーナの関係者に対しては「ご心配とご迷惑をおかけしたことに対し深くお詫びいたします」と謝罪した。

 「織田信成さんに関する一連の報道について」と題したコメントは以下の通り。

 この度の織田信成さんに関する一連の出来事について、私たち関西大学は慎重に対応してきたつもりですが、結果として織田信成さんの心情を十分に斟酌できず、事態を適切に収拾できなかったことを深く反省しています。今後とも、誠意をもって対話を続けたいと思います。

 関西大学たかつきアイスアリーナは、フィギュアスケートを愛する大学生、生徒、子どもたちが練習する場であり、彼らや彼女たちの夢を引き受けて、日々の指導に精励されるコーチ・指導者の大切な活動拠点であると考えています。今回、アイスアリーナに集う多くの関係者の皆さまに不快な思いをさせ、ご心配とご迷惑をおかけしたことに対し深くお詫びいたします。

 言うまでもなく、私たち関西大学が最優先に考えなければならないのは、アイスアリーナで日々練習に励む、多くの大学生、生徒、子どもたちです。フィギュアスケート競技が本格シーズンに突入し、大切な時期を迎えています。関西大学は、たかつきアイスアリーナに集うすべての利用者の静謐な練習環境の維持・向上に最大限努めます。

皆さまのご理解を賜りますようお願い申し上げます。

 2019年10月4日

 関西大学

 学長 芝井敬司