「あおもり藍」に抗インフル効果 弘大解明

弘前大学は、農薬不使用の青森県の天然素材「あおもり藍」のエキスに、インフルエンザウイルスの感染性を失わせる強い阻害作用があることを実験で明らかにし特許出願した。研究グループは「インフルエンザ予防商品の開発など、医療・健康分野で活用されることが期待される」と話している。

弘前大と東北医科薬科大(仙台市)などの研究グループは8日、青森県内で栽培される「あおもり藍」のエキスにインフルエンザウイルスの感染を阻む効果を確認したとの研究成果を発表した。エキスを含む布を使ったマスクやスプレーなど、青森発の素材を活用し、感染を防ぐ新たな予防製品の開発につながると期待される。

 弘前大や藍染め製品の製造、開発を手がける「あおもり藍産業協同組合」は昨年11月、あおもり藍を使ったインフルエンザウイルスの阻害剤について特許を出願した。

 研究グループによると、A型のインフルエンザウイルスに県内で栽培された藍の葉から抽出したエキスを混ぜて1時間たった液体を、ウイルスの増殖実験に使われるイヌの培養細胞にふりかけた。ウイルスだけを細胞と培地にふりかけた場合は1ミリリットルあたり6千個、細胞と10%のエタノールを含む培地に振りかけると千個の細胞が感染したが、エキスとウイルスの混合液では感染した細胞が見つからなかったという。